地方生活を快適に過ごすための徒然日記

地方の視点で様々な雑感を綴ります

自治体の予算は動的に変更できないの?

どうも、

 

年度末は年度の予算の締め日ですのでなかなか忙しい日になります。あと退職とか異動とかで人の動きもバタバタしてますので、なにかと落ち着かない日でもありますね。特に公務員の方たちは仕事の引き継ぎとかあいさつ回りとか、ついでに夜は歓送迎会とかで普段とは違って忙しい時間をすごすことでしょう。

 

ところで、予算ということで思ったのですが、自治体の予算の配分などは、もっと機動的に変えていけないものなのでしょうか? 大体翌年度の予算が決まると淡々と消化していくだけで、あとは緊急措置で例えば災害対応とか、うちみたいな北国だと除雪に予算を積みますとか、年初の計画が滞り無く実施されていくのが大儀であるかのように感じます。

 

ちなみに、東京時代に働いていた会社では、どこも四半期ごとに事業計画や予算の見直しが行われていました。環境変化の早い事業環境にあったということもありますが、外資では四半期ごとにきちんと検証するのが当たり前の世界でしたから。

 

今働いている事務所でも、四半期ごとに仮決算書を作って、売上や利益の確認は行いますが、事業計画の見直しまでは行いません。その結果、計画した事業が進まなければ予算が余ってしまいます。たまに役員が思いつきで当初の計画になかった事業を言い出すこともありますが、年間の計画に沿って事業を進めていくのが基本で、機動的な動きが取れないのが組織の硬直化につながっているのではないかと頭を悩ませることもあります。

 

自治体の予算の話に戻りますが、年間の予算の決定もその前年の夏くらいから始まりますから、正直環境の変化について行けてないと思います。地方公務員は、計画を立てて予算を確保することが主な仕事で、動的に予算配分を変えるとか、緊急事案に対応するというのは議会の承認も必要でしょうから、簡単に出来ないわけです。

 

あと、予算の枠もある程度自治体の規模によって決まりますから、新しい取り組みをしようと思えば、それまで行ってきた別の事業にしわ寄せが行くことになるので、現状維持をしていったほうが良いというような思考で仕事をされている方もおそらく多数いらっしゃることでしょう。実際、うちの自治体でも若手が頑張って変革をしようとすると上司に頭から押さえつけられて、結局取り込まれてしまうとか、そんな実情に嫌気が差して辞めてしまう志のある若者が多数いたと聞いたことがあります。

 

事業計画を策定するときに、何らかの指標で実施を中断するような条項をつけるとか、途中で予算配分を変えるようなダイナミックかつ大胆で緻密な行動は出来ないものなのでしょうか。年度初めに広報誌などで予算の解説書を配布するのは良いのですが、責任の所在をはっきりとさせて、事業の進捗を報告するような機会もあって良いのではないかと考えます。

 

年度末になるといろいろ思うことがありますね。

 

今日はここまで。